SCALE POWERED BY PR

コラム

2020-07-10

第1回 SCALE アカデミー開講式

2020年6月22日に本田事務所 本田哲也氏、広島市立大学 広島平和研究所 准教授 河 炅珍氏を迎え、広報・PRパーソンの為のアカデミー「SCALE PR ACADEMY」の開講式を行った。

 
世界的なCOVID-19の流行により、私たちの取り巻く生活環境は大いに一変した。

大規模なカンファレンスやイベントが中止を余儀なくされ、PRパーソンにとっても
記者会見やプレス発表会など、対面を前提にしたPR活動が行いづらい状況となっている。

こうした社会情勢の中でも、企業の広報として、PR人材としてメディアとのリレーションやコミュニケーションを行い、価値ある情報発信をしていかなければならない。

これからのWith/Afterコロナ社会において、感染対策を踏まえた形での新しいPRのあり方を考える局面に差し掛かっていると言えよう。

生活者の価値観はもとより、消費行動の変容が顕著になる中、企業広報を担う人材のPR活動がより重要味を帯びてくるだろう。予想できない未来だからこそ、あらゆる社会の変化に対応し、PR活動を行なっていく力が必要なのではないだろうか。
 

 

業界全体で適材適所の人材が求められている

 
業界全体で適材適所の人材が求められている
 
SCALE PR ACADEMYは、PRパーソンが継続して学び続けられる場を提供し、次世代のPR人材を育てるために、広報・PR業界のトップランナーらを招いたアカデミー形式のイベントを行う。

去る2020年6月17日には、同アカデミーの開講式がオンラインにて開催された。
 

 
開講に先立ち、SCALE Founder/Dean of Academyの本田哲也から冒頭の挨拶が行われた。

まず、そもそもSCALEを立ち上げた背景について、本田は「激動の社会に生きる中、もっと業界全体の人材流動性を高める必要性を感じている」という。

「私はかれこれ20年以上、PR業界に携わっており、国内外の様々な企業と仕事で関わってきました。その中で、PR領域はとても幅広く、かつ企業の風土やフェーズによっても最適なPR手法が異なるということを、身をもって体感してきた。ここがPRの奥深さであり、難しさであると感じている部分で、大企業のPRを数年経験してきたからと、転職先でのPR業務で成果を出せるとは限らない。本当に、適材適所の人材がPR領域に求められているからこそ、SCALEを立ち上げ、人材マッチングと教育の2軸でPR業界全体の底上げをしていきたいと考えています」

ビジネスモデルや扱っている商材、組織の規模などは企業ごとに状況が異なるため、その企業に置かれている状況を汲んだ上で、PRを行なっていかなくてはならないだろう。

それは、必ずしもPRエージェンシーや企業の広報セクションだけで完結するものでもなく、得意領域や専門性に応じて、多様なPRパーソンが必要になってくるとも言える。

「PRは企業広報という立ち位置であることはもちろん、会社によってはマーケティング、コーポレートガバナンス、経営戦略などとも関わる職務であるため、広報PRパーソンによって得意領域が細分化されている状況だと、企業が求める広報像と人材のスキルのミスマッチが発生する要因になります。これは、PRパーソンとしての経験は豊富だが、リテラシー部分のミスマッチが起きているとも言い換えることができるでしょう。こうした課題を解消するために、PR領域のリテラシー強化や体系的な教育体制を整備することが急務で、さらにプロジェクト単位でのフレキシブルな人材供給も、今後のPR業界でニーズが高まってくると予測しています」(本田)
 

PRパーソンに必要な行動特性とは

 

 
企業との最適なPRパーソンのマッチングと、次世代のPR人材を育成するアカデミー。

PRパーソンと事業の両方をスケールさせる成長型PR人材データベースがSCALEであり、PR人材を経営に活かすソリューションとして2020年3月に立ち上げて以来、すでに300名を超えるPR人材の登録があり、企業との人材マッチングも生まれている。

SCALEの特長として、コンピテンシー(行動特性)を定めていることだ。本田が広島市立大学 広島平和研究所 准教授の河 炅珍氏の監修のもと、独自に開発したPRコンピテンシーは全部で5つある。

PRに求められる能力をそれぞれ5つに分け、その能力ごとにマインドセット、スキル、ナレッジの3項目に分けて落とし込んだものだ。

「どんな業界でも群を抜いて結果を出したり、素晴らしいパフォーマンスを出したりする人材がいます。彼らには、成果をあげるコンピテンシー(行動特性)が備わっており、結果に裏打ちされた行動特性を分解していき明瞭にすることで、汎用的な人材スキル向上に繋げることができる。PR先進国の欧米には、優れたPRパーソンの要件となるコンピテンシーが存在しますが、日本のPR業界ではコンピテンシー自体が存在せず、属人的なスキルに頼っていました。そこで、どういう能力を伸ばせば、PRパーソンとして結果を出せるのか。PR業務をする上で、どんなスキルを身につければいいのかというのを言語化し、『SCALE PR Competency Model』を定めました」

多様なステークホルダーのインサイトを理解し、文脈や時流に沿ったPR戦略を立案する。また、クライアントのスポークスマンとして、客観的視点から提案を行い、世の中の文脈に沿ったストーリーテリングを構想する。

さらに、未曾有な社会情勢を加味し、常に状況が変わることを前提にしたシナリオ設計や柔軟な対応力など、PRコンピテンシーとして定めた「マルチ憑依力」「背負い力」「見立て力」「ナラティブ力」「変動実行力」はPR人材のスキルを測る「モノサシ」の役割を果たすことだろう。

本アカデミーでは、月1回ごとに各PRコンピテンシーを取り上げ、行動特性の理解や学びの場を通して、PR人材の底上げを目指していく予定だ。

全て参加することにより、PRコンピテンシーを理解し、日頃のPR業務に生かすことができるのではないだろうか。
https://scale-pr.peatix.com/
 
23 件

古田島大介

ライター
2014年2月に「The life always new」をコンセプトにCINDERELLAを創業。ジャンルに問わず、キュレーションメディアやSEOライティング、タイトルワーク、記事ネタ出しなどに携わる。 最近では取材ライターとして国内外の観光スポットやイベントに足を運んだり、企業ブランド・サービスのインタビュー取材を主に従事。 またSNSや繋がりのあるPR会社から送られるプレスリリースをもとに、執筆依頼をいただく場合もあり、活動は多岐にわたる。 モットーはメジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ること。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に社会のA面B面を深堀していく。
このライターへ仕事の相談がしたい

関連する記事

この記事のタグ