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コラム

2024-04-25

SCALE PR MEETUP 2024 & PR ACADEMY 第5期「開講式」

 

PRパーソン自身が “メディア” になることも一考の余地はある

 
これまでの話を広報・PRパーソンに置き換えると、今これをやったらどういう結果になるのか。アクションのその先にあるメリット・デメリットを想像した上で、経営者の判断のヒントになるような見解を示せることが重要になってくるわけだ。思い切った行動に出るときではなく、引き下がる判断をするのも重要になってくる。

例えば、不祥事が発生した際に、ビジネスにそこまで悪影響が出ていないにも関わらず、SNS上のネガティブな意見に対して過剰反応してしまえば、それが火に油を差すことになり、炎上を加速させてしまうだろう。

最後に出た話題は「広報担当者のSNS運用」だ。

企業やスタートアップの広報がX(旧Twitter)等で情報発信することによって、自社の認知拡大や魅力づくり、ブランディングに貢献できる可能性があるのは言うまでもない。

しかし、SNSは諸刃の剣であり、一歩間違えれば会社の信用失墜やブランド毀損になりかねない。

田端氏は「完全に黒子役として、企業の情報発信をしていくのはある意味正しい」と意見を述べる。
その一方で、PRパーソン自身が “メディア” になることを一考しておくことも大事だと付け加える。

そして、PRパーソンに向けたメッセージを話し、田端氏はトークセッションを締め括った。

「PRパーソンが自分よりも目上の経営者に対してどのように振る舞えるかで、会社のピンチを未然に救うこともできますし、逆に会社の士気を下げてしまうこともあります。そういう気構えを持って、日々のPR活動に取り組んでいただくといいでしょう」
 

 
後半は『SCALE PR ACADEMY 第5期』のプログラム詳細がアナウンスされた。

今年度もSCALEが独自に開発した5つのコンピテンシーモデルに沿って、客員講師陣らが全5回の講義を実施する。
 

 
第1回「多様性の時代」におけるメディアの在り方と伝え方 - マルチ憑依力 -
 5月21日(火)16:00-18:00 開催

 登壇者
 佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)
 清水俊宏(株式会社フジテレビジョン 部長職プロデューサー)

第2回「ブランド」を意味づける広報PRの役割とは? - 背負い力 -
 6月27日(木)16:00-18:00 開催

 登壇者
 矢嶋 聡(株式会社はね 代表取締役)
 矢内 加奈子(株式会社マクアケ 執行役員)

第3回 社会潮流やトレンドを味方にする「編集力」の磨き方 - 見立て力 -
 7月30日(火)16:00-18:00 開催

 登壇者
 嶋 浩一郎(株式会社博報堂 執行役員/株式会社博報堂ケトル 取締役 クリエイティブディレクター 編集者)
 小林 正史(株式会社プラップジャパン 戦略企画部 部長)

第4回 企業と生活者が共に紡ぐ「物語」の力 - ナラティブ力 -
 8月27日(火) 16:00-18:00 開催

 登壇者
 本田 哲也(株式会社本田事務所 代表取締役)
 森本 愛(note株式会社 マーケティング&コミュニケーショングループ PR)

第5回 「状況」は変わる。柔軟なシナリオ設計と実行する力とは? - 変動実行力 -
 9月26日(木) 16:00-18:00 開催

 登壇者
 伊東 由理(LINEヤフー株式会社 執行役員 コーポレートコミュニケーション統括本部長)
 藤原 由唯(株式会社イニシャル 代表取締役)


以下のリンク先から各セッションにお申込みの上、ぜひ参加してほしい。
 
 
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古田島大介

ライター
2014年2月に「The life always new」をコンセプトにCINDERELLAを創業。ジャンルに問わず、キュレーションメディアやSEOライティング、タイトルワーク、記事ネタ出しなどに携わる。 最近では取材ライターとして国内外の観光スポットやイベントに足を運んだり、企業ブランド・サービスのインタビュー取材を主に従事。 またSNSや繋がりのあるPR会社から送られるプレスリリースをもとに、執筆依頼をいただく場合もあり、活動は多岐にわたる。 モットーはメジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ること。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に社会のA面B面を深堀していく。
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