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コラム

2023-12-15

SCALE PR MEETUP & PR ACADEMY 第4期「閉講式」

 
広報・PRパーソンをはじめとするすべてのビジネスパーソンが、継続的に学びを得ることができる「SCALE PR ACADEMY」。

今年も2023年4月より、各業界の第一線で活躍する客員講師陣を招いた講義がスタートし、さまざまなナレッジやノウハウが共有される場となった。

そして、第4期の締めくくりとなる「閉講式」が11月29日に開催され、各講義のふり返りやゲストを招いたトークセッションを実施。

今期の講義で得た知見や情報を実務で活かすためのポイントや、持つべきマインドセットについて解像度高く語る会となった。
 
登壇者:
本田 哲也(SCALE Founder/PR ACADEMY 学長)
大木 優紀(株式会社令和トラベル 執行役員 Communication本部担当)
 

「SCALE PR ACADEMY 第4期」ハイライト

 

 

 
前半は、本田が「SCALE PR ACADEMY 第4期」のふり返りを行った。
各講義の詳細については、過去のレポート記事やアーカイブ動画を参照いただきたい。
 

マルチ憑依力|「多様性の時代」におけるメディアの在り方と伝え方

 

 
メディア領域からはビジネス映像メディア「PIVOT」の佐々木氏とタクシーサイネージメディア「GROWTH」の三浦氏、PR領域からkipples代表の日比谷氏が登壇し、多様なステークホルダーの視点から読み解くPR発想や合意形成について議論が交わされた。

現代においては可処分時間に限界があるなか、「個(人)」と「動画」がキーワードになっており、ターゲットオーディエンスに対して何をどこで、どのように訴求するのかを多角的に考えるとともに、メディアとPRの進化に歩調を合わせていく必要性を説いたセッションとなった。
 
 

背負い力|「ブランド」を意味づける広報PRの役割とは?

 

 
音部氏がブランドマネジメントとして「意味」を見出し、構築していくことの重要性に触れ、広報・PRパーソンが企業や組織におけるブランドの存在価値を理解する大切さを述べた。

また、食べチェク(株式会社ビビッドガーデン)の広報を経て、現在は株式会社しんめの代表を務める下村氏が、企業の成長フェーズごとにPRパーソンが抑えるべきポイントを紹介した。
 
 

見立て力|社会潮流やトレンドを味方にする「編集力」の磨き方

 

 
嶋氏は、PRパーソンに求められるスキルとして、刻一刻と変化する多様な社会の時流やネット上の論調から、PR主体にとっての最適な状況は何かを予見すること。そして、世の中の「現象」を捉え、社会という舞台でPR主体となる商品やサービスのための物語を見立てることの重要性を挙げた。

小林氏は事例紹介をもとに、商品スペックや競合優位性を語るのではなく、ダイナミックに変動する社会の動きの中で自社の商品やサービスを語る重要性を説明した。

また、見立てた上で「面白さ」や「意外性」を追求しないと、クリエイティブ・ジャンプは起こらないという点が後半のトークセッションで話題となった。
 
 

ナラティブ力|企業と生活者が共に紡ぐ「物語」の力

 

 
多様なステークホルダーや社会との関係性を構築するPRにおいて、 企業の物語( ナラティブ)をどのように伝えれば共感を生み出し、仲間になってもらえるのか。

いまや企業間取引も「選択」となる時代に、スタートアップは人材(の確保と活躍)が命。ナラティブな情報発信の実践によって関わる人たちを増やしていく取り組みを中澤氏が紹介した。

本田はナラティブの概念を説明するとともに、ケーススタディからナラティブ発想の勘所やナラティブライティングの具体例を示した。
 
 

変動実行力|「状況」は変わる。柔軟なシナリオ設計と実行する力とは?

 

 
答えのない時代と言われ、さらには予測不可能な世の中だからこそ、状況が変わることを前提としたシナリオ設計と対応力が求められている。

吉宮氏は常に変化する世の中の動向を捉えつつも、「変わらない幹を持つこと」の重要性や、メディア対応時の「複眼思考」について解説した。

そして、伊東氏は「レッドチームを持つ」など変動実行力に必要な要諦を語ったほか、メディアや経営陣と話す際に意識する3つの“視”についても紹介した。
 
 
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古田島大介

ライター
2014年2月に「The life always new」をコンセプトにCINDERELLAを創業。ジャンルに問わず、キュレーションメディアやSEOライティング、タイトルワーク、記事ネタ出しなどに携わる。 最近では取材ライターとして国内外の観光スポットやイベントに足を運んだり、企業ブランド・サービスのインタビュー取材を主に従事。 またSNSや繋がりのあるPR会社から送られるプレスリリースをもとに、執筆依頼をいただく場合もあり、活動は多岐にわたる。 モットーはメジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ること。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に社会のA面B面を深堀していく。
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